liam

BACK TO MINE/LIAM PRODIGY

01.THE PRODIGY - Wake The Fuck Up
02.QUEEN OF THE STONE AGE - Feel Good Hit Of The Summer
03.PUBLIC ENEMY - Welcome To The Terror Dome
04.THE THIRD BARDO - I'm 5 Yeard Ahead
05.VATICAN DC - Smiling dogs
06.DOLLY PARTON - Jolene
07.PUBLIC IMAGE LIMITED - Rise
08.MAX ROMEO/LEE'SCRATCH'PERRY - I Chase The Devil
09.MEAT BEAT MANIFESTO - Radio Babylon"
10.WOOD ALLEN - Airport'89
11.METHOD MAN - Release Yo Delf(Prodigy Mix)
12.N.O.R.E. - Nothing"
13.THE SPECIALS - A Message To You Rudy
14.THE STRANGLERS - Peaches
15.THE JAM - In The City
16.ELO - Living Thing"


クラブ系アーティストのチルアウトするときに聞く曲を選曲したシリーズアルバム"BACK TO MINE"に満を持してリアムが登場。しかしリアムはなんでみんな家で音楽聴いてまったりするわけ?オレのスピーカーはいつも爆音、ととりあえずそこから理解不能の様子で、THIER LAWツアーでプレイしていた新曲WAKE THE FUCK UPが収録されている一味違ったものになっている。
BACK TO MINE'a personal collection for after hours grooving' オフィシャルサイト
ttp://www.backtomine.com/




PRODIGY PRESENT THE DIRTCHAMBER SESSIONS VOLUME ONE

このミックスアルバムはリアムがBBC RADIO1のDJ Mary Anne Hobbsに依頼されてミックステープを作っていたら、どーにもとまらなくまって出来上がってしまったというステキな1枚。 1999年の作品だが、国内盤が2006年にようやく発売された。リアムの原点回帰にもなった非常に楽しくてかっこいい作品。テクノバンドのミックスアルバムだろー、と思ってる人は是非これを聞いてみて。

DJ LIAM

マキシムはソロアルバムを作り、キースはバイクに乗り、リロイが新たな道を進もうとしていた時期、リアムは?というと。このミックスアルバムに連動してイギリスのクラブDJとして活動。アメリカのMAVERICKの女帝マドンナのアルバム「ミュージック」発売後の肩ならしライブをやるわよ@ブリクストンアカデミーにもオープニングDJとして参加した。使用した曲等は海外ファンサイトを掘ってみると出てきます。音源もまだ落ちてるかも?



ステージ戦争勃発?!レディングフェス98

これだけ多用なアーティストの曲を使っているとリリースのために使用許可をとることも容易ではなかっただろう。許可が下りずに収録できなかった曲にはビートルズの楽曲もあり、あるミュージシャンの曲の使用については少し話題になった。

そのミュージシャンとは、ビースティ・ボーイズ。話題になった原因は98年イギリスのレディングフェスティバルにさかのぼる。このフェスのトリで出演したビースティのメンバーがプロディジーに対して「スマックマイビッチアップを演奏リストから外してくれ」とリアムに電話をしたのだという。ビースティ側はその曲を含むショウのあとにステージに立つ事はその曲に荷担しているようだから、という意向だった。自分達の代表曲でもっとも盛り上がる曲のうちのひとつであるこの曲をバンドははずすことはできないし、従うつもりのないプロディジーは「俺たちはやりたいことをやる」とコメントした後この曲をプレイ。それをビースティ側は「クールじゃない」と発言した。

プロディジーは決してビースティに対して敵意があるわけではなく(THE FAT OF THE LANDでもビースティからサンプリングしているし)そのような意見に同意しない女性蔑視を良しとするバンドだというわけでもない。
逆にこの件でハイそうしますと曲をプレイするのをやめたなら「ビッチをぶん殴れ」とも解釈できるこの曲を、ユーモアでもなく、韻が踏まれたただの歌詞でもなくそのままの意味を表していると認めるようなもの。 

このフェス後のツアーをひと段楽させたリアムは、1人でこのPRODIGY PRESENT THE DIRTCHAMBER SESSIONS VOLUME ONE を制作。「オールドスクールのアルバムを作るのに彼らの曲を入れないわけがない」として彼らの曲を使用している事を明らかに。ビースティボーイズの返答は?

各音楽ニュースサイトでは早々にビースティ側から曲の使用許可を得たことを伝え、日本でもレディングのやりあいはひとまず一件落着か、と報じられた。しかし一件落着どころか!6年経ってもMCAがオフィシャルサイトの掲示板にコメントを残すほど、この件に関していまだにしかられているプロディジー(汗)

2004年10月にビースティボーイズのオフィシャル掲示板(※1)でプロディジーの話題(ビースティの新作をリアムがディスったせい)が出た際にMCAが当時のインタビューで語っていたことを、ファンへの返信という形で3回にわたって書き込んでいる。1アーティストが大勢のファンが自由に書き込める掲示板でここまで対応するのはとてもまれなことではないだろうか?個人的にとても興味深い事だと思ったので引用する(直訳です)
MCAが何度も言っていたのは「どうとったかは彼ら次第」としながらも、プロディジーに対してスマック・マイ・ビッチアップを演奏しないでくれと命じたわけではない、ということだ。

「僕達は直接彼にもしよければセットリストからあの曲をはずしてくれないかと尋ねた。あれは女性に対しての暴力をプロモートしているから。まず彼は意味を否定したり変更していると言っていたが、僕にはそうは聞こえなかった。ともかく、彼らはそれをプレイすると決めたから、あの夜ステージ上で『ビースティボーイズが俺たちにこの曲をプレイするなと言ってきた。でも誰にも俺たちに指示できない』というようなことを言って曲をプレイしたんだ。まもなくしてある女性がボーイフレンドから暴力をふるわれたことがあって、あの曲は嫌な気分になると僕に言って来た。彼女は彼らにあの曲をプレイするなと頼んだことを僕らに感謝していた。だから後悔はしていないし、彼らに謝るつもりはない。僕達がしたことは間違っていなかった。もし誰も彼らに言わなかったら、彼らの言葉が破壊的だとどうやって知る?

まず、我々はあの曲をプレイするなとは命じてはいない。僕達はその曲をプレイしないことを気にするかどうか尋ねたんだ。禁止したんじゃない。あれは話し合いだ。決定権は常に彼らにあった。

次にライセンストゥイル(ビースティボーイズのメジャーデビューアルバム)に女性蔑視の歌詞があったじゃないかと言うのは正しいし、リアムと話したことはまさにそれだ。『当時、僕たちがジョークで言っていたもののいくつかは誤解されていたんだ・・・僕たちは自分たちの過ちから学んだ。スマック・マイ・ビッチ・アップは僕たちに女性に対する暴力を助長しているような印象を与えている』っていうような僕らの話だった。もう一度言うけど要求なんかじゃなく、これは話し合いだったんだ。

3つ目。その曲が君達にとって何を意味するかは言う事ができるし、僕にとってその曲が何を意味するかも言えるけれど、僕達のどちらもみんなにとって何を意味するかは言うことができない。その曲が何を意味するのか知りたいなら話し合って、多くの人に彼らにとってどんなことを意味するのか尋ねてほしい。

最後に、もし君達が僕に尋ねるなら、そのすべてが世界に影響する。もし誰かがそれを聞いたら、それも影響力を持つ。君たちがここに書き込むことによって僕は考えさせられるし、僕も君達を考えさせる。すべての会話、聞いた事すべて、見たこと全ては僕達を少しずつ変化させる。僕は人々の音楽のセンサーであるとは言っていない。でも物事が何を意味するかやそれらが人々にどんな影響があるかを話合うことは事はいいことだ。
僕たちは誰かがこの曲を聞いて誰かをぶん殴りに飛び出したりしないかと観察しようとしたことなんてない。僕たちはもっと、曲は時間をかけて影響してくると思っている。スマック・マイ・ビッチ・アップ スマック・マイ・ビッチ・アップ スマック・マイ・ビッチ・アップ・・・って繰り返し繰り返し聞いていたら頭をドリルで穴をあけたようになるだろう。

もしバンドが好きで影響されたら、女性を殴ってもいいんだという感覚が残ってしまうかもしれない。それに僕たちの社会でそれが少しでも許させるということになってしまうのだから、たとえ誰も殴らなかったとしてもそうしてもいいのだと感じることだけで崩壊なんだ。もう一度いうけど、僕はこういう曲が追放されるべきだとは言ってない。でも僕はこういう風に影響力のあるものについてのディスカッションすることはいいことだと思っている。」 (words by MCA)

※1 掲示板のあるビースティ・ボーイズ オフィシャルサイトはこちら
※2 このフレーズはリアムが大好きなULTRAMAGNETIC MC'Sの'Give the Drummer Some'という曲の歌詞 'Change my pitch up Smack my bitch up, like a pimp'を引用している



<使用された曲>(ブックレットからの引用です)

RUN DMC - HERE WE GO
RASMUS - TONTO'S RELEASE
HARDNOISE-UNTITLED
CHEMICAL BROTHERS -CHEMICAL BEATS
ULTRAMAGNETIC MC'S - KOOL KIETH HOUSING THINGS
LIGHTNING ROD FEATURING JALAL - SPORT
ULTRAMAGNETIC MC'S - GIVE THE DRUMMER SOME
TIME ZONE - WILDSTYLE

BOMB THE BASS - DUG POWER DUST
GRANDMASTER FLASH AND THE FURIOUS FIVE - PUMP ME UP
THE CHARLATANS - HOW HIGH
PRODIGY - POISON
JANES ADDICTION - BEEN CAUGHT STEALING
TIM DOG FEATURING KRS ONE - I GET WRECKED

BABE RUTH - THE MEXICAN
THE B-BOYS-ROCK THE HOUSE
CHEMICAL BROTHERS - BEST PART OF BREAKING UP
WORD OF MOUTH - KING KUT

DJ MINK - HEY HEY CAN YOU RELATE
THE KLF - WHAT TIME IS LOVE
FRANKIE BONES - FUNKY ACID MAKOSSA
FRANKIE BONES - SHAFTED OFF
FRANKIE BONES - AND THE BREAK GONES ON
MEAT BEAT MANIFESTO - RADIO BABYLON
HERBIE HANCOCK - ROCKIT
PRODIGY - SMACK MY BITCH UP
45 KING - 9OO NUMBER
PRODIGY - MOLOTOV BICTH
PROPELLORHEADS - SKYBREAK!
BEASTIE BOYS - IT'S THE NEW STYLE

SEXPISTOLS - NEW YORK
FATBOY SLIM - PUNK TO FUNK
MEDICINE - I'M SICK

D.S.T - THE HOME OF HIPHOP
JVC FORCE - STRONG ISLAND
PRIMAL SCREAM - KOWAISKI
BEASTIE BOYS - TIME TO GET ILL
BARRY WHITE - I'M GONNA LOVE YOU JUST LITLE MORE BABE
PUBLIC ENEMY - PUBLICENEMY NO.1
JB'S - BLOW YOUR HEAD
T-LA-ROCK - BREAKIN' BELLS

LL COOL J - GET DOWN
DIGITAL UNDERGOUND - THE HUMPTY DANCE
UPTOWN - DOPE ON PLASTIC
COLDCUT - MORE BEATS AND PIECES

LONDON FUNK ALLSTARS - SURE SHOT
WEST STREET MOB - BREAK DANCE
HIJACK - DOOMSDAY OF RAP
RENEGADE SOUNDWAVE - OZONE BREAK DOWN
THE BEGINNING OF THE END - FUNKY NASSAU
THE JIMMY CASTOR BUNCH - ITS JUST BEGUN

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